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Pour mon cher -涙の先に-

第53章 戸惑い

「ふぅ――っ‥‥・」




深く、深く息を吐きながらベッドに身を投げる。




あれから、猛司は笑顔で手を振って去って帰って行った。



色々な感情が渦巻いて複雑な私と比べて気分爽快っぽかった猛司。




でも、彼女と別れた事で落ち込んでなかったし‥良かったぁ。





なんてホッとする自分が居て。


猛司にはいつも幸せで笑顔で居て欲しいと願ってたから‥。





だけど。





猛司には幸せで居て欲しいけど


それでも、猛司の気持ちには応えられない私が居て‥。




何とも言えない



今まで感じた事のない感情がぐるぐると蠢いて苦しくて


押しつぶされそうになる‥。





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