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Pour mon cher -涙の先に-

第55章 再び動き出す・・・?

「はっ?何よ、急に」


「いいから!誰だった?」



私より身長の高い美鈴を見上げる。



美鈴は“んー‥”と言いながら顎に人差し指当てて考える。





―トクン―トクン‥‥




胸の鼓動が高鳴り、緊張もMAX状態に近付く。




「あーあの時ね!あの時愛を保健室まで連れてったのは、

ゴンだよ」




‥え‥・・




「それ‥ほんと?!」



思わず美鈴に詰め寄る。






―トクン、トクン、トクン、トクン‥





余りの心臓の速さに胸が息苦しくなる。





「ホントだよ!ちょっと、どしたの?!愛」




私の様子について来れず戸惑う美鈴。






‥でも。





私は東先輩の言葉をふと思い出した。




あれ‥?




確か、あの時先輩が保健室まで運んでくれたって言ったような‥






「美鈴―――。」






私はあの時の状況を美鈴に教えて貰う事にした。













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