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Pour mon cher -涙の先に-

第56章 聖なる夜と指輪とストラップ

「愛ちゃんと初めて過ごすクリスマスだね~」


ニッと笑いながら歩く先輩と通り過ぎる女性たちは殆どが振り返って先輩を見てて。



“イケメンだね!”
“カッコイイー!!”



なんて囁かれてる先輩は涼しい顔。




「先輩、囁かれてますよ?」



小声で先輩の耳元で囁くと




「何言ってんの?愛ちゃんが可愛いからでしょ?」



て、溜息を吐きながら



「お兄さんは心配だよー」



1人で“うん、うん”と頷く先輩。




いやいや‥



どう見ても周り騒いでるの先輩の事だけですけど?



私の事なんて誰1人騒いでませんけど?



遠回しの嫌みですかー!








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