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Pour mon cher -涙の先に-

第56章 聖なる夜と指輪とストラップ

「へぇー‥‥そうかぁー」


「反応、薄っ!!」


「いやいや。まぁ‥‥


って、愛ちゃん!?」





右頬に何か


冷たいモノが伝う。




「愛ちゃん!?どうしたの!??」




先輩も猛司も‥隣りの女性も一斉に私の顔をビックリした表情で見る。




「何で‥泣いてるの?」




私‥・泣いてるの‥?





「あっ‥!ごめんなさい!
コンタクトが‥・・」





完全裸眼の癖に。


咄嗟の嘘。




「愛ちゃん大丈夫?目、洗いに行こうか?



じゃぁ猛司、またな?」




先輩が誘導してくれてトイレまで連れて行ってくれた。



その間、何度も“大丈夫?”と心配して声を掛けてくれる。




その優しさが‥余計涙を誘う。




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