無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

猛司から貰ったストラップを目の前に翳す。



ゆらゆら揺れるストラップ。


ニコニコキャラの犬か猫か良く分からないこのキャラクターのどこが私に似てるんだろう‥‥




まぁ‥いいか。




「早速携帯に付けて大事にしますね」


『安物だから大事にしなくていいから』




そう言って笑いながら電話を切った。




‥私に似てる、ねぇ？？



貰ったストラップをﾋﾟﾝｯと指で弾く。


当然、弾かれてもストラップはニコニコ笑顔なんだけど。



でも。



このストラップを見て私を思い出して買ってくれた事。




それが何より嬉しくて思いっきり頬の筋力が緩む。




ただ単に私に似てるから買ってくれただけ。



分かってる。



何の意味もないって事。



それもちゃんと分かってるんだ。