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Pour mon cher -涙の先に-

第59章 New Yearと合格祈願

―――彼女の家の近くの角を曲がると。



もう玄関前に出て立ってる彼女の姿を見つけた。



寒いのに。



着いたらメールでもして知らせてやったのに。


きっと、愛の事だから俺を待たせまいとして早くから出て待ってたんだろうな。


この寒空の下


俺を待ってくれてるのかと思うと愛しさが倍増する。





「愛!」


軽く手を上げて近寄ると、愛はペコペコ壊れたおもちゃのように頭を下げて




「忙しいのにすみません!

しかも来て貰っちゃってすみません!」



必死に謝り倒す。




これ




かなり予想通りの展開なんですけど?!



思わず、腹抱えて大爆笑。



あー・・やっぱりこいつ。


堪んねー。









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