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「合格祈ってますね！」



そう言ってニコニコ顔を俺に向ける。



でも、俺は嬉しさと切なさが入り混じって複雑で。





ねぇ‥知ってる？



俺がお前の気持ち断ち切るために県外の大学受ける事。



俺が合格すると、もう逢えないんだよ
？



合格するって事はそういう事なんだよ？




当然、俺の進学先を知らない彼女は合格を本気で心から祈ってくれてるんだろう。



それは凄く嬉しい。



でも




愛は知らないから仕方ないんだけど、

逢えなくなるのを喜んでるふうにも俺が勝手に感じてしまって。






嬉しさと心の痛さで複雑で




「あぁ‥」




と苦笑するしか出来なかった。