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Pour mon cher -涙の先に-

第59章 New Yearと合格祈願

ぐっしゃぐしゃになった髪の毛を手櫛で整える。



猛司はそんな私をフッと笑って



「じゃ、俺帰るわ」



最後に私の頭をポンポンと軽く叩いて踵を返す。



その笑顔はさっきの哀しそうな表情からまた最近の笑顔に変わってた。



さっきの哀しそうな表情は気のせいだったのかな‥





あ、そうだ!



「待ってください!」


大声で猛司を引き止める。


くるっと振り返った彼は何故か苦笑。



「そんな叫ばなくてもまだ1メートルくらいしか離れてないから聞こえるって。」




‥‥あははは。




「これも差し上げます!」



猛司の傍まで駆け寄りずっと温めてたものを猛司に渡した。






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