テキストサイズ

Pour mon cher -涙の先に-

第60章 チョコとちょこっとの気持ちと・・

先輩は私に応えるようにギュッと抱き寄せて



「誕生日、最高に良い思い出にしようね!」



「フフッ。先輩、誕生日まだまだ先ですよ?」



「愛ちゃんの誕生日は俺の誕生日だもん!

だから盛大にしよーねッ!」




‥ん?



私の誕生日が、何故先輩の誕生日??


お前のモノは俺のモノ的な感じ?



ま‥いいか。



誕生日祝ってくれるっていうのには変わりないもんね?




先輩の胸の中で大きくコクリと頷く。




「楽しみにしててねッ♪」



そう言って私の顔を見つめた先輩の顔はいつもの先輩に戻ってて。



明るく、優しくふわふわ笑顔。


温かくてスッと透き通る優しい声。




さっきの表情は気のせいだったのかな‥?




ニッコリ優しく微笑む先輩に



「はいっ!」


ニッコリ笑って返事をした。






ストーリーメニュー

TOPTOPへ