夏の秘密
第5章 友達第一号
夏「嘘…嘘でしょう…」
中川「夏美ちゃん、出来たよ」
夏「あ、はいっ」
バイト初日
慣れない作業に戸惑いながらも
夏は次々に出来上がる料理をお客さんに
運んだ
しかしその中に
見覚えのある一人の男子が…
夏「おっ…お待たせしました…」
勇助「おっ、やっときたな」
夏「…」
勇助「いっただきま~す」
夏「…はぁ…バレなかったみたい」
いつもと違う格好
長髪のカツラを被っていたし
勇助が夏の存在に気づく事はなかった
しかし…
勇助「ごちそうさま」
中川「ありがとうございます」
勇助「…」
中川「勇助?」
勇助「中川さん、あの子新しいバイト?
初めて見るけど…」
中川「夏美ちゃんだよ」
勇助「へぇ~」
中川「何何、恋しちゃった?」
勇助「ちっ、違っ」
中川「いいからいいから」
勇助「だから」
お客「ごちそうさま」
夏「ありがとうございました」
勇助「…」
夏「…」
中川「見とれちゃって…」
勇助「違うって!!」