夏の秘密
第38章 勇助の場合
夏「…」
電気を消し
静まり返った部屋に
時計の針の音だけが響いていた
夏「…」
勇助「夏、まだ起きてる?」
夏「うんっ…」
お互い眠れなくて
少しだけ話す事にした二人
何気ない会話
だけどそこで夏は勇助の
勇助の深く辛い過去を知る事になる…
勇助「ごめんな、俺の家族みんな騒がし
くて…」
夏「そんな事ないよ、すごく楽しかった
私、あんな風に家族団欒でご飯食べたの
久しぶりですごく楽しかった」
勇助「…ありがとう」
夏「お兄さんもお嫁さんも優しくて幸せ
そうで」
勇助「夏のおかげだよ」
夏「私?」
勇助「夏のおかげで昔みたいに兄ちゃん
と話せるようになったんだ、ありがとう
ありがとう夏」
夏「勇助…」