夏の秘密
第41章 意外な訪問者
夏「…」
あれから数日
夏は三人の誰とも会わず
連絡も一切取らず、ずっと考えていた
三人の
誰を選び
どんな未来を選ぶか…
夏「…はぁっ…わかんないなぁ…」
考えれば考えるほど
気持ちはわからなくなる一方で
それなら考えない方がいいのではと思い
ながらも
いい加減に出来ない
そんなの相手に失礼だし申し訳ない
夏「…時間がないよ」
ゆっくり考えたいが
総一郎の出発の日を考えると
あまりゆっくり考えるわけにもいかなか
った
夏「…」
ピンポ~ン(インターホンが鳴る音)
夏「誰」
日曜日の昼
誰かが夏の家を訪ねて来た
父は仕事だし居留守を使おうと思ったが
来客は
まさかまさかの
意外なあの人物だった
夏「…」
相手にバレないよう
そーっと覗き穴から確認すると…
夏「えっ、何で…」