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俺が幸せにするから

第8章 返事がなかった訳

聞いたら、体調をくずし倒れたという。
俺のメールに気が付いたけど、起き上がることもできなかったらしい。

翔「もう…いいの?」

ママ「うん、なんとかね。家のこともちゃんと
やってるよ」

翔「子供逹は?」

ママ「ちゃんと送り出してるよ。寝込んでなん
ていられないし…」

翔「病院は行った?」

ママ「ううん、行ってない…というか…行けな
かった」

翔「…旦那は…どうしてたの?」

ママ「あっ…うん…仕事がね…忙しいみたいで」

翔「何で電話くれなかったの?俺、行ったのに…」

ママ「翔ちゃんそう言うと思って…迷惑かけちゃいけないし」

翔「もう少し自分のこと大切にしろよ。何かあったら子供逹が悲しむよ。
それに俺だって…嫌だ!」

ママ「…翔ちゃん(もしかして泣いてる?)」

翔「俺の事嫌いになったんじゃないかって思ったよ」

ママ「嫌いになんてならないよ。大好きだよ。」

翔「はじめて"私も"じゃなくて、自分から言ってくれた ね。
俺もすきだよ…実樹」

ママ「…!」

俺は初めて名前で呼んだ。
もっと自分にとって大切な人になった。

明日の約束は中止にした。
またしばらくあえないけど、実樹の体が心配だからガマンガマン。
そのかわり、いっぱいメールしよ!!


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