テキストサイズ

乾いた空

第3章 三章





「一先ず、直接お会いして話しがしたいので、明日午後6時に斉藤という患者の見舞いとのことで、もう一度あの病室へお越し頂きたい。
脅してしまうが、来なかった場合は解りますね。」



「……解りました。明日の午後6時に例の病室ですね。」


「宜しくお願いします。」


男は低い声で淡々と挨拶をしては電話を切った。



話し……
お金なのか?
それ以外に何も考えられなかったが、脅すようであれば自分から警察へ行けばいい。今更脱け殻になった自分の人生なんて本当にどうでもよかった。




ストーリーメニュー

TOPTOPへ