
乾いた空
第4章 四章
私達は普通の女子高生のようにアイスクリームを食べながら街の通り沿いのベンチに座った。
五月晴れでベンチの青々とした木々の葉の間の木漏れ日が眩しい。
それも今は希望に感じるぐらい楽しい。
私はチョコミントで彼女はバニラだった。
「ユウキ~、
せっかくあんなに種類あるのにバニラって、つまらなくない?」
「そお?
だって、美味しい店は基本だよ、基本!全てはバニラで決まるの!」
「そうだけどさぁ、もっと冒険しようよ!例えばさぁ……」
「例えば?」
「チョコとか。」
「チョコだって、何処にだってあるじゃん!」
彼女は真っ白な歯を見せてクシャとした顔で笑った。
まるで太陽のようだった。
