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官能的大恋愛

第2章 まさかの官能的出逢い

「まぁ、あんたみたいな人生が一番気楽でいいかもね」

「あはは。ありがとうございます」

「親不孝で、老いて死ぬ時は寂しいけど、お金はあるし自由だし。私も次の人生は自分だけの人生で生きていきたいわ」

「意外と寂しいだなんて思わないですよ。親は自分より先に死にますし。自分が死ぬ時に、私は幸せだったと思って死にますし」

人のためになんて生きたくない。

そんな自分の時間を奪ってしまうモノのために、生きたくない。

ってか、最初からそんな人生は求めていない。

「レジやだなぁ~」

まずは、そこに私の不快さを感じる。

「頑張れ~」

と、店長の目を気にしてオバサンは立ち去る。

レジに入ると、やたら余分な話をされたりするから、返しに困るんだよね。

必要以上に人と接点は持ちたくないから。

平々凡々の話は、つまらないのなんのって。

旦那だとか、姑だとか、子どもが孫がだとか。

今晩のおかずだとか、学校がだとか。

そんな現実的世界の話。

くだらな~い。面白くな~い。

おまけに、私は声も小さく無愛想だから。

表面だけの笑顔って必死。

嘘は付けないタイプで、かなり損してるよ。

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