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官能的大恋愛

第18章 嫉妬してギュッとして

レジに立たされ遠くを見つめいたら、

「あれ、レジ珍しいねぇ?」

出た!茶髪のロン毛のスーツマン。

「あ、どうも。いらっしゃいませ」

「うちの会社、この近くに支店を立ち上げてね、色々と事務用品が足りなくて。だからこの店を利用してるんだ」

何で急にそんな事を…。

「いつも来るから、怪しまれて誤解されてたらいけないと思ってね」

なんだ、そうだったんだ。

「いえ、そんな事思ってないですよ」

私はピッと、カゴをレジに通す。

…………。

入り口の自動扉が開いて、お客が入って来た。

閉まった後に、茶髪のスーツマンは私に言った。

「君、本当にいつも一生懸命の顔してるね。可愛いな、そういう必死なの」

何、言ってんだコイツは。

仕事中だから、当たり前だろ。

ヘラヘラなんて、してられっか。

「有り難うございます」

「今日なんて、特に可愛い」

「あ、そりゃ…あの…えっと…どうもです」

ムカついてるからだなんて、言えないっての。

…………。

ガタン!

自動扉が閉まる寸前に、出て行く客が扉に肩をぶつけて立ち去った。

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