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これ、欲しいんだろ?

第1章 出会い

「あ、山下さん!山下亮さん!」


「んあ?」


ここは東京のど真ん中。

名前をこんなに大声で叫ぶヤツなんて滅多にいない。


「さっき居ましたよね、会社の面接会場に!」


誰だっけ?確かにこんなやつもいたけど、何せかなり緊張してたし覚えてねぇな。


「あーうん。居たけど、ごめん緊張して覚えてねーわ・・・」


「あっ、いやいや!謝らなくていいです!こっちが勝手に声かけたんだし」


やけに丁寧な奴だな、こいつまさか覆面の面接官かなんかか?

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