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迷路…俺の場合 (Ver.N)BL表現有

第5章 ユウヤの場所



「聞こえねぇ」





「え?」





「ユーヤの声が

聞こえねぇよ」







「・・・」








「ユーヤが
シャワーしてる間



俺は

もうちょっと
寝るから



だから






あとは


お前の好きにしろ」






神島さん・・・





カラダを起こして
神島さんを見ると


神島さんは

両手を
頭の後ろに回して
目を閉じていた



そっと

顔を近づけても


じっとしたまま。





優しく
顎ひげに
触れ


唇を舐める



唇と唇を重ねて


俺が
少し
口を開くと

その動きに
合わせるように



神島さんの
唇も開いた




苦い・・




苦くて厚い


その舌を


何度も何度も
舐めあった





それでも
神島さんの手は
頭の下に
しかれたままで



俺は


俺だけムキになって




神島さんの
髪をつかんで


夢中で




舌を
舐めまわした





ハァ・ハァ・・・・ハァ・・







そんな自分が
嫌になって



俺は神島さんから
唇を放し


ベットから
飛び降りた





手早く
服を着て

携帯と
財布を握り




シャワーも浴びずに



俺は

玄関に向かった

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