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迷路…俺の場合 (Ver.N)BL表現有

第7章 難題

「分からなくなるくらいだから


たいした話じゃ

なさそうね」




そう・・かな・・




「ママ・・」




「ん?」




「マシロは・・

親父に
頼まれて
雇ったって
話しただろ?」





「えぇ、聞いたわ」





「どうやら
マシロが
俺のところで働きたいって
言ったみたいなんだよ」




「島ちゃんのところで?」






「あぁ。

ヤツは・・

俺の写真が好きみたいだ」





「女の子なのに
珍しいわね(笑)」





「だなぁ(笑)」







俺は元々
親の影響で
親父と同じ
自然写真家を目指していた

マシロの母親が
持っていたという
写真集も
風景や自然を撮ったもので・・





「じゃあ

島ちゃんが
憧れの人ってわけ?」




「・・・ん~・・

俺のことじゃなくて
写真が好きなだけ
じゃねぇか?



しかも


昔の俺の写真」




だって

あいつは



俺が近寄っても
赤い顔ひとつ
しねぇんだ






「昔の?」






「あぁ


俺がまだ
名前かえてない頃の
写真」






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