迷路…俺の場合 (Ver.N)BL表現有
第9章 鍵
母親は
病気がちだが
働いていた
父親の顔は
覚えていない
腹が減ったら
家にあるもの
なんでも
ひとりで
食っていた
だから
簡単なものなら
なんでも
自分で作っていた
フレンチトーストを
作って
テーブルに置くと
マシロは
目を丸くして
俺の顔を見た
「なんだよ」
「意外です」
「お前もな」
「え?」
「お前、料理できねーだろ」
「・・・・」
「台所、全然
使ってねーだろ」
「・・・はい」
料理をする
イコール
女らしいことだと
思ってんのか?
お前は。
病気がちだが
働いていた
父親の顔は
覚えていない
腹が減ったら
家にあるもの
なんでも
ひとりで
食っていた
だから
簡単なものなら
なんでも
自分で作っていた
フレンチトーストを
作って
テーブルに置くと
マシロは
目を丸くして
俺の顔を見た
「なんだよ」
「意外です」
「お前もな」
「え?」
「お前、料理できねーだろ」
「・・・・」
「台所、全然
使ってねーだろ」
「・・・はい」
料理をする
イコール
女らしいことだと
思ってんのか?
お前は。