迷路…俺の場合 (Ver.N)BL表現有
第10章 塚本
「あ、神島さん
おはようございます」
「おう
マシロ、おはよ」
「あざ~~っす」
「うぃ~す」
いつもの
一日が
はじまった
誰も何も言わなくても
神島さんが
スタジオに顔を出すと
マシロは
コーヒーを入れる
コーヒー入れるのが
なかなかうまいマシロは
実は
料理が全くできないことを
俺だけが知っている
そんなことに
つまらない
優越感を感じた
元々
コーヒー入れんの
俺の仕事だったけど
マシロが来るようになってから
そういえば
一度もいれてない
「神島さん
コーヒー入りました」
「おう、さんきゅ
あ、あっちで
飲もうか
今日の打ち合わせ
したいんだ」
「あ、わかりました」
マシロが
神島さんのもとへ
コーヒーを持っていくと
神島さんは
そう言って
パソコン片手に
打ち合わせ室に入った
「ユウヤも来いよ~」
「うぃ~~っす」
ロケ準備の
手をやすめて
俺も
打ち合わせ室に
入った