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迷路…俺の場合 (Ver.N)BL表現有

第10章 塚本


神島さんの
言葉を聞いて

写真に
見入っていたマシロが
黒い瞳を大きくして




真顔で

俺を見た





「あ、はい

住むとこ
決まったんで
大丈夫っす」




更に

俺をガン見する・・マシロ




そして




俺を見ない


・・・神島さん






時間が


止まったように
感じた





「・・そうか

よかったな」






「何回も

泊まらせてもらって



ほんと
ありがとうございました」







「いや・・いいんだ


じゃあ
頑張って仕事
ふやさねーとな」






「はい」






それから
俺と神島さんは
言葉を交わさなかった


マシロが

俺と神島さんを

交互に

何度も
見ながら





手には




大事そうに





写真を持っていた







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