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迷路…俺の場合 (Ver.N)BL表現有

第11章 肉体の向こう側

「鎧・・・


・・重かったな・・マシロ


そんなに
チカラ入れたら

また

重くなるから




チカラ・・

抜けよ」





俺の腕を
握るのをやめたマシロを


そっと

横たわらせ




いつもより



なんだか
小さなマシロを



俺は

包み込んだ






「神島さんは


・・知ってんのか?」






「・・多分


知りません・・・」







そう言うと

マシロは
俺の背中に腕を回し



俺の

喉元に

頬をすりよせた





まるで




子供が

甘えるように




ぬくもりを

探るように・・・。







あぁ・・





神島さんと

似てる




神島さんも



俺に

抱きしめられるのが

好きだった







マシロが

腕の中にいるのに



俺は


神島さんを

思い出していた





マシロが



更に

俺にしがみつく




マシロの

短い髪に


俺が

唇をよせる





マシロが



また


喉元に

頬をすりよせた









そして

その時




マシロの声が

聞こえた








「・・神島・・さん・・」



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