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迷路…俺の場合 (Ver.N)BL表現有

第12章 現実

翌日の朝・スタジオ





「うぃ~っす」




「あ、ユウヤさん」




「ごめんなマシロ

返信できねーまま
寝落ちしてた(笑)」





「あ、はい

私も
返信遅くなって・・」






神島さんは
まだ来ていなかった


昨日
妹を寝かしつけてから
マシロに
メールしようと
思っていたのに


俺は
寝てしまっていた




「眠れたか?」




気になってたんだ




「・・はい、平気です」




ほんとかよ




「つまんねーの」




「え?」




「ユウヤさんが
いないと眠れないです~~

とか
ねーのかよ」





「勘弁してください」



ちょっと
呆れた顔のマシロが



かわいかった。






「あ、マシロ」




「はい」




「2.3日、実家に帰るから」





「あ・・はい」





「それと・・

俺、今日午後から・・
週末まで
別のスタジオで仕事だからさ
ここには顔出さねーから」






「わかりました」




しれっと
返事するマシロに

なんかちょっと
ちょっかい
出したくなった俺は


マシロに近寄り
耳元に唇をよせた




「寂しいか?」




マシロは

耳元に
顔を寄せたままの
俺に振り向き




「勘弁してください」




と、軽く睨みつけた







重い鎧をつけた
マシロが


必死で
もがいているように
みえた



その

バリアを張るような
トゲトゲしい言葉を発する
その唇を







犯してやろうか








「う~~~っす」





「あ、神島さん」



そう言って


マシロは
いとも簡単に
俺の
目の前から
いなくなってしまった


つまんねーの。

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