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迷路…俺の場合 (Ver.N)BL表現有

第13章 交錯する想い


「ただいまぁ〜」


玄関の中に入ると
マシロが
奥の部屋から
顔を出した



黒い瞳が
丸く


俺を見つめる


小さな声で

「お…おかえりなさい」



がっかりした
顔じゃなく

当たり前だけど

ドアを開けたのは
神島さんじゃなく
俺だけど

マシロは
がっかりした顔じゃなくて


ホッとする



靴を脱ぐと
マシロは
台所までやってきて


「お疲れさまでした

今日は…
私の代わりに
すみませんでした」



マシロは
そう言って
頭を下げた



「かまわねーよ

こんくらい
なんでもねぇし

お互い様だ。」



そう言って
下げた頭を
いつもより
ひどく
ぐしゃぐしゃっ!
ってやると

マシロは
頭を上げて
俺を見上げ

白の面積が少ない
黒い瞳で

不満そうに
俺を
軽くにらみつけた




(笑)




好きだよ



マシロ。



今、キスしたい。

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