迷路…俺の場合 (Ver.N)BL表現有
第3章 マシロ
だから
だから俺は
そうしたんだ
なんだか
あぶなっかしくて
自分が
よろけそうで
だから
だから俺は
マシロの肩に
腕を回したんだ
「わりぃな、マシロ
勘弁してくれ」
腕を回しても
何にも言わないマシロに
いい訳をして
俺は
少し
マシロに体重をかけた
「平気・・です」
そう言ったマシロの顔が
見たいと思った
今、お前
どんな瞳してんだ?
それから
瞼が重くなった俺は
目を閉じて
ゆっくりと歩いた
少し涼しい風が
心地よくて
痩せていても
やっぱり
女のカラダは
柔らかいんだなぁ
とか思いながら
ちょっと
いい気分だった