テキストサイズ

迷路…俺の場合 (Ver.N)BL表現有

第2章 ユウヤ

「あの・・・

神島さん
トイレ行ってから
帰って来ませんけど

大丈夫ですか?」




新人のマシロは
あっという間に
酔ってしまった神島さんを
心配してるみたいだ




「あ~大丈夫大丈夫
いつもこうなんだよ

一階のカウンターで
突っ伏して
寝てると思うよ」




「カウンター?

わざわざ・・カウンター
・・・ですか?」




「あぁ、わざわざね
カウンター。

ここのオーナーが
カウンターの中で
料理つくったり
してんだけどさ


いい女で・・・

側にいると
落ち着くんだとさ」




「また・・・

女・・ですか・・」




ちょっと呆れ顔のマシロ

ま、仕方ねぇよな

憧れのカメラマンは

女好き・・か?(笑)




「お前、酒強いな

全然酔ってね~じゃん」




「なんか・・ざるみたいで」




「ま、俺も
2人も酔っぱらいの世話
できね~から
助かったわ

そろそろ
帰るか、明日も早いし」



「そうですね

ゆうやさん
神島さん
送って行くんですか?」




「あぁ、あれじゃ
ひとりで帰れね~から」




俺たちは
2階の座敷から
1階へと下りて
カウンターへ向かった



突っ伏す神島さんを見て

マシロは
一言つぶやいた




「ほんとだ・・・」



すると
カウンターの中から
声がした



「ユウヤ、今日もちゃんと
連れってね~

島ちゃんのこと
よろしく~~


あっ、さっきは
忙しくて挨拶できなくて
ごめんね~


私、この店のオーナー。

新人さん、よろしくねぇ


お名前は?」




「マ、マシロです」



「あら、かわいい。

私はママよろしくね。」




「どこがかわいいんですか~

男みたいじゃないっすか

どっから見ても
色気ねぇし」




「あら、ユウヤは

お化粧ばっちりの
ロングヘアーが
お好み?」



「どっちかっつーと」



「じゃあ、マシロちゃんには
手、出しちゃだめよ?」




「そんなこと
しないっすよ」



「どーだか?

ま、いいわ。

明日、早いんでしょ?
さっさと
帰んなさい」



「うい~っす。

神島さん帰りますよぉ~~」



と、

俺は
神島さんの腕を
肩に回し

店の外に出た











ストーリーメニュー

TOPTOPへ