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切ない関係

第2章 ライバルと仲間。

雅紀side


楽屋を出て、家にニノと入る。


「「ただいまぁ~」」


「適当に座って。」


「うわ…ホントに汚い。」


「だから、言っただろ?汚いって。あっ!今度一緒に片付けてよ!」


「ヤだよ!面倒くさい。」


そんな会話をしていると安心する。


「何食べたい?」


「相葉くんが作るなら何でもいいよ。」

「了解!!」


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料理が出来て、ビール片手に机に運ぶ。

「おまたせ。」

「お!うまそうじゃん」

「「いただきま~す」」

「おいしい。」

「今日は上手くできたんだ!」

「ヘー、良かったね。」

相変わらず冷めてるな~。




ニノに相談しちゃおうかな。翔ちゃんが好きって。でも…軽蔑されちゃうかな…?怖い…。


でも、正直今の気持ちの方が辛い。俺は意を決して言うことに決めた。


「あのさ、相談があるんだけど…」


「何?」


「突然なんだけど、あの、俺……しょ、「翔ちゃんが好き」でしょ?


「えっ!何で知ってんの!?」


「そりゃあね、何十年も一緒にいれば分かるよ…」


開いた口が塞がらない。


「なんだ!そうなの?だったらもっと早く相談すれば良かった~」


そう言ってニノの肩に手を置いた。


だけど次の瞬間、手に鈍い痛みが走った。肩に置いた手が払い落とされていた。

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