切ない関係
第15章 意外な一面。
わざとキュッと小さい足音を近くで出すと、分かりやすいぐらいに体がピクッと反応する。
なんか小動物みてーだな…
そのまま相葉の机の隣まで来ると、相葉が薄目でこっちを伺ってるのが横目で分かる。だって思いっきり顔こっちに向いてるし。
それが面白くてわざと目線を合わせ、ニッと笑うと勢いよく顔を隠してしまった。
でも、耳までは隠しきれていなくて真っ赤に染まっている。
さすがにこれ以上意地悪はかわいそうだし授業中だから、起きろの意味と意地悪してごめんの気持ちも一緒に込めて、頭をそっとぽんぽんした。
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「はい、ちょっと早いけど噛まずに読めたから、今日の授業は終わりにします。・・・でも、相葉は半分以上寝てたから放課後居残り決定な」
「・・・・・・はーい」
相葉は周りの生徒からなんだかんだ言われているが、当の相葉は居残りなんていうのが口実だってことは分かっていた。
さーてどうやって問いただそうかな?笑