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切ない関係

第9章 言わなくても。

和side


さっきから、まーくんの姿が見えない。


撮影が終わって楽屋に戻る途中、「先に戻ってて」とまーくんが言ったから、不思議に思いながらも楽屋に戻った。



あれから十五分………



遅い………。



なんとなく胸騒ぎがして、まーくんを探しに出た。



まずはトイレ、次にスタジオ。いくら探してもどこにも居ない。



そして、まーくんに好意を抱いている新山さんも居ない。



嫌な予感がして、更に探した。



すると、知り合いのADさんが作業していたから、聞いてみる事にした。



「すいません、相葉くん見てませんか?」



『そう言えば…さっきADの新山と一緒にいたよ。』



「どこに行ったか知りませんか?」



『どこに行ったかまでは分かんないけど…スタッフルームの方に行ったと思うよ。』



「ありがとうございました!」



猛ダッシュで向かう途中、微かにまーくんの声が聞こえた気がした。



そこは、第一会議室とかかれた場所だった。



扉の前で止まり、耳を近づけた。



すると、微かに声が聞こえてきた。


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