テキストサイズ

理想と偽装の向こう側

第22章 約束

私は、百群色地に白とピンクの小さな花柄のワンピースに着替えた。



「へへ~どこ行くんだろう~!」



両想いになって、初めてのお出かけ…と、言うかいわゆる『デート』ってヤツでしょうか!



ジ~ン…何か感無量になってきた!



『両想い』が実感出来るって、こんなに素晴らしい事なんだね!



「きゃ~!」



思わずバシバシとベッドを叩いてしまう。



「香織~!準備したよぉ~!」



ドアの向こうから、小田切さんの声が聞こえた。 



「あっ、いかんいかん。はぁ~い!行きますぅ~!」



私は、もう一度鏡を見てバッグを手に取り、ご機嫌で部屋を出た。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ