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理想と偽装の向こう側

第27章 *番外編* あの日から…。

「光花…ごめんな…。」


俺は、光花のお墓の前で、手を合わせて謝った。


もしかしたら、謝る事でもないのかもしれない…けど、無性に罪悪感が沸き上がる。


ここに来た理由は今朝、香織が帰って来た後に見た胸元…。


ショールで隠していたのに、食べるのに邪魔になると思った些細な親切心が、仇になった。


胸元の痣…紫色になるまでくっきり付けられた…キスマーク。


『よ…嘉…之…に、会って。』


香織…ショックな顔してたな…。


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