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理想と偽装の向こう側

第6章 予測不可能

土曜日


早めに起きて、黎子と暢くん分にまた少し生地を多目に用意した。



なので、また生地を踏み踏みすることになる。



私は小田切さんの両手に支えられながら、生地を踏み続けた。



「おっ!香織ん、昨日よりいい感じ!コツを覚えたね!」



「そうですか~?笑わさないで下さい!」



お腹に力が入り過ぎると、バランスを崩しそうになるから、小田切のさんの手を強く握りしめてしまう。 



小田切さんは、私が上手く踏めるように動きをあわせて、バランスをとってくれてるのが分かる。



二人きりだからなんてことなく行われてる作業だが、端から見たらこの光景は、どんなもんなんだろうか? 



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