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理想と偽装の向こう側

第7章 利用と束縛

お昼を食べて、仕事を一段落させてから、頼まれた書類を渡しに向かう。



今14時だから、上手く回れば16時には、マンションに帰れるかもしれない。


アルコール類、買いに行こう~と!



そんな算段をしつつ会社を出る。



「すみません!お先です!」



「渡辺さん、お願いね!」



井関さんの送り出す声に応えた。



「はい!確と渡してきます!」



早足で、展示会に使われてるホテルに向かう。



結構イベントなどでも使われてるホテルで、階数も高い高級ホテルだった。



会場の受付に向かい挨拶をしようとしたら、以前の企画でお世話になった辻さんがいた。 



「あっ!渡辺さん、お久しぶりです。」



「辻さん、ご無沙汰してます。その節は本当にお世話になりました。」



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