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理想と偽装の向こう側

第8章 絶対服従

『スミマセン、仕事のトラブルで帰宅が、少し遅くなるかもしれないです(>_<)なるべく急ぎます!』



「送信…。」



嘉之と今、ホテルの上階にあるレストランで、お茶することになった。



いつもの如く、嘉之が自分関係の話をしてくるのを私は、気も漫ろに相槌をうつ。



そうこうしている内に、17時近くなってしまった。



小田切さんにメールを送るために、化粧品にいったん逃げ込んできた。



「はぁ~。早く帰りたい…。」



「チャラチャラ~。」



メールだ!
画面を見ると、小田切さんからだった。
レス早いな~と微笑みつつメールを開く



『了解~!ふぁいとぅ~p(^-^)q』



「ふっ…いつも顔文字…。」



胸が、キュンとなる。



ラウンジに向かうと、嘉之が電話をしていたようだ。



「あっ、お帰り。」



「電話…大丈夫なの?」



「まあ…確認だけだから、直ぐに終わった。」



そう言って、嘉之は腕時計を見た。 



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