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理想と偽装の向こう側

第8章 絶対服従

どうやって戻って来たか、うろ覚えでマンションに着いた。



ドアを開けようと、鍵を探す。



ふと、携帯を確認してなかったことに気付いた。



あっ!小田切さん、何度も連絡してくれてたんだ!



なにも連絡しないで、帰って来てしまった。



ど…しよう…。



鍵を恐る恐る回し、そっとドアを開けた。



「た…だいま…。」



あれ?小田切さん、出掛けたかな?



時計を確認する。
時間は、まだ9時ころだった。



「香織ん!」



「きゃっ!わっ!」



シャワーを浴びてたのだろうか、濡れた髪のまま、肩にタオルをかけて小田切さんが、バスルームから出て来た。 



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