テキストサイズ

理想と偽装の向こう側

第10章 信頼と疑惑

梶さんは、流石に人生経験もあってか、色んな話題を振ってくれ、またそれが面白くて、二人でついつい盛り上がってしまった。



梶さんの部下の人が、お酌に来て



「梶さんばっか、渡辺さん独り占めしないで、下さいよ!既婚者なのに、いつもモテるんですから。」



「なに言ってんだ、渡辺さん狙ってもムダだよ。」



「か、梶さん!」



みんな知らないから、慌ててしまう。



「ガーン!残念…。じゃあ元木さん!」



「ついでみたいで、嫌です~!」



元木さんは、ハッキリ言い切ったが、さっきから嘉之の隣を陣取っていた。 



気にならないって言ったら嘘になる…あぁ…余りくっつかないで!!




ストーリーメニュー

TOPTOPへ