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理想と偽装の向こう側

第10章 信頼と疑惑

棒付きキャンディをくわえながら嘉之は



『へぇ~、あんま画家の半生とか興味なかったけど、意外に面白いね。で、この大量のチュッパはなんで?』



『このロゴ、デザインしたのダリなんですよ。』 



『マジっ!かっけぇ~!これ昔からあるのに知らなかったわ!俺も身近なものに浸透したものにデザインしたいてぇな!』



『出来ますよ!てか、しましょう!』



『簡単に、言うなよ!』



照れながら嘉之は笑っていた…。



「はは…懐かしい…。」
「チャチャララ~!」



「メールだ…あっ!」



嘉之だっ!



『今日、来れる?』



『行けるよ!』



『分かった。部屋で待ってる。』



『了解!何か作るね!』



送信…。



今日は、話したいことがいっぱいある。



聞いて貰えるか分からないけど…。



私は、夕飯の材料と、キャンディをいっぱい買い込み、そのプリン味をくわえながら、嘉之の元へ向かって行った。




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