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理想と偽装の向こう側

第11章 亀裂

◎ ◎ ◎ ◎

「あっ…ま、待って…まだ…無理!」



「大丈夫…入っちまえば具合良くなるから…。」



本当に容赦なかった。
私は、気持ちも身体もまだ準備出来てないのに、嘉之は無理矢理入ってくる。


「いっ…つ…。」



ただでさえ、キツイのに無理に決まってる。



「やっ…!!」
「ちっ…。」



嘉之は、舌打ちして自分の指を舐めて湿らし、私の中の奥を掻き回し始めた。



「あっ!あっ!やっ…。」
「やじゃないだろ…濡れてきてるじゃん…。」



気持ちと裏腹に、身体は反応してしまう。



「本当に…寝かさないから…んっ…はぁ…ちゃんと締まってるよ…。」



交ざり合う音が、大きくなる。



「あっ…はぁ…はっ…あんっ!!嘉…キツ…イ…あっ!」



「直ぐ良くなるから…。」



いつもより激しいのに、更に動きが早くなり、何度何度も突き上げる。



「ひゃっ!!あぁっ…!よっ…あはっ…!!」



「まだまだ…これからだ…。」



私は悲鳴に近い声を何度もアゲさせられ、嘉之が満足するまで、幾度となくイカされた…。





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