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理想と偽装の向こう側

第16章 懐古

「ぶっ!ゴッホ!」



「コーヒー吹く様も似合うね~!」



俺は噎せながら



「アホか!ゲホッ…そんな奴居るか!」



「あんまり珍しく欠伸ばっかしてるから、女性陣の視線が熱く突き刺さってんぞぅ!」



いきなり訳、分からん事を言われた。



「何で俺が欠伸して、視線が集まんの?みんな欠伸くらい、してんじゃん。」



滝島は、渋い顔をして



「小田切…仕事はでけはるのに、自分の周りは見えてないんよねぇ~。」



出た!なんちゃってが!
こうゆう時は、何かあると最近学習した!



「自分の周り?気を付けてはいるけど。」



「う~ん…そこじゃなくて!」



「何処だよ!」



滝島は、口をへの字にしながら



「まぁ…いいや。気付いたら気付いたで、オマエなら気を使い過ぎて疲れちゃうだろうな…ヒナちゃんだけガン見してればいいよ~。」



「イマイチよく解らないけど、水越さんはしっかり見るよ。」



「不安にさせないでね…。」



しおらしく言われ



「キモいんだけど…不安にさせないから!」


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