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理想と偽装の向こう側

第19章 罪悪感?

どうしよう…光花さんごめんなさい!



例え身代わりでも、凄い嬉しい…。



「あっ…小田切さ…ん。」



甘ったるい声で、名前を呼んだ瞬間…



「ごめんっ!」



小田切さんは、我に返った様に身体を離した。



「えっ…。」
「はぁ~。」



肩を上下に揺らし、顔が罪悪感で歪む。



「感傷的になり過ぎた…。香織んは、光花の身代わりじゃないよね…。」



「いいよ…それでも舐め合いならいいよ…。」



小田切さんは切な気に微笑んだ。



「違うよ…香織んは、香織んだよ…。身体…もう大丈夫そう?」



「うん…。」



「そっか…食べれそうなら、食べな。ちょっと乾いたかもしれないけど…。」



そう言って立ち上がり



「シャワー浴びてくるね…。」



「うん…。」



パタンとドアが閉まった。


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