テキストサイズ

母を観察?

第34章 母…夏バテする



やれやれ…と、重い腰を上げ母は冷蔵庫を開けた


晩御飯の材料をチェック!!!



『……何が出来る?』



冷蔵庫には、それなりに食材はあるのだが…


久しぶりの主婦モードの母には…料理レパートリーの引き出しが鈍く…開かないらしい




ピピピ――――…



ん?何処かに電話…



まさかの宅配ピザか?



『もしもし、パパ?
私だけど…今、大丈夫?』


お?父に電話…?




『ん〜
何かね…私、夏バテ気味で…食欲ないんだ…
晩御飯…考えられなくて…
うん、え〜いいの?解った!!!待ってるね♪』



ピッ♪





「母さん…父さんに何頼んだ?」





『夏バテのお母さんに代わって、ご飯作ってくれるって〜』



はぁ〜?
父よ…今の母の演技は、誰でも見破れる酷いものだったぞ?!


絶対!!!夏バテじゃない!!!

サボってる声だったぞ!!!






ん??????


待てよ…




そんなのも解らないくらい頭が回らない…父…





「母さん…父さんの方が、夏バテじゃね〜の!!!?」




『え?何で!!!』



ストーリーメニュー

TOPTOPへ