テキストサイズ

母を観察?

第1章 母…締め切りに追われる

母は受話器を俺に渡すと…

財布を掴み!玄関にダッシュした!


逃げたよ、ホントに…











しかし、トボトボとリビングに戻ってきた…



「お父さん、玄関にいたの?」



母はコクんと頷き…


食卓に座った…



その後ろから父が母に朝食を出した…


「お母さん…食べな、いいアイデア出てくるかもよ」

『無理…羚くん…
同級生の男子に告白してきてくれませんか?』


「するか!!!!!
普通に女子に告白するのもハードル高いのに!!!何、一気にエベレスト越えさせようとしてんだよ!!!」


『ノーマルめ』



朝から…何、突っ込ませてんだよ!!!


母はチッと舌打ちして父の作った味噌汁をすすった。


母は…
作家の前に…主腐なのだ。

それも、息子をそっちの世界へ導こうとする…根っからの腐女子なのだ…


俺は…母の期待を見事に裏切りノーマルの人間となった

父はホッとしているにちがいない。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ