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可愛い君

第3章 失恋



カチャ…

あれ?

珍しい。


早いな。


私は玄関に足を踏み入れた。




え…


女物の靴…


寝室が少し開いていた…



まさか!





私は足音を立てず

そぉーっと足を踏み入れた。



「ぁんっ……ああ…結人……」




…やっぱり…



浮気してたんだ…。



私は寝室には入らず


私用の部屋に向かい

大事なもの


通帳と印鑑とカードと


後2、3枚服や下着をボストン鞄に
詰めて
玄関で靴も詰めた。






「さよなら。」



私は重い荷物を持ち


マンションを後にした。

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