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可愛い君

第1章 可愛い君

そう精一杯だった。


部長に就任して三年目…

俺は大きな仕事に失敗をして…


はじめての失敗は

とてつもなくダメージが大きかった。

会社では

普段通り接していたし、


けして暗い顔なんて見せてなかった。


だけどある日

彼女が俺の側に

ちょこちょこっとやってきたんだ。


゛香坂部長…お疲れ様です。゛

「あぁ。お疲れ様。」


゛あの…これ…
  …元気出して下さいね…
  では失礼します。゛


彼女は俺に何かを手渡した。


その箱をそっと開けてみる。


ん?


オルゴール?


そのオルゴールと

一緒に手紙が添えられていた。

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