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そんな想い

第3章 チャンス到来…?

てんてこ舞いってのは、このことですか?

能力全開で頑張ってはみたけれど、それでも体は一つ。

こりゃ残業確定だな…と思いながら、せこせこ働いていた。

「お~い、メシ食ったか?」

そんな中、そう声をかけられて、「あ…」と思った。

「まだです…って、え?」

返事をしながら振り返ると、そこには松岡さんが立っていた。

「あれ? どうしたんですか?」

「免許の更新で有休もらったけど、半日で終わったからな」

「はぁ…」

「そこらじゅうから、片山を助けてやれってメールも来てたし」

「それでわざわざ?」

「ま、家にいてもすることないからさ。ほれ、メシ買ってきたから食え」

そういって、レジ袋を差し出す松岡さんは、マジで神様のようだった。

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