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本気の告白を君へ~出逢えた奇跡~

第15章 お泊まり


「沙希…そろそろ部屋戻ろっか…」

「だね」





「ねぇ、沙希最近遥斗くんと
何かないのー?」

「何かって何さw」

「んー、ラブい事ww」

「はいはい、残念ながら
ないですよーw」

「つまんなーいw」

そう言えば…
沙希にまだ言ってないな…

もう

学校行かない事…


よし…言っちゃお…

「沙希…話したい事が…」

「ん?」

「え…と…あたしね…


もう学校には…行かない…」

「え………ま、まじ?」

「うん…。もうね、無理だと
思うんだ…。
最近頭痛も目眩も半端ないし…
これじゃいつ倒れるか
分からないから…。
学校じゃ迷惑かけるだけだと
思うから…」

「そっか……そんなに…ひどいんだ…
病気…。もうそんなに…
弱ってんの…?」

「……うん…。
頭痛はさ…ずっとしてたんだ…。
最初はただの風邪だと思って…
寝てりゃ治るって思ってさ…
でも、だんだん目眩もしてくる
ようになって…
病院行ったら……脳腫瘍だって…」

「……………っ」

ぎゅ…

「沙希…?」

「辛いよね…っ…
もう…1人で苦しまなくて
いいんだからね…っ」

「あたし…死んじゃうの…っ?
嫌だよ…っ…。
まだまだやりたい事いっぱい
あるのに…!
沙希とだって…もっと遊んだりっ
一緒にふざけあったり…。
もっと皆と笑っていたいのにっ!!」

「っ………大丈夫っ
雪乃っ……私がずっと雪乃の
そばにいるからっ!
だから…一緒に頑張ろっ、ね?」

「うん……っ
沙希…ありがとうっ…」

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