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本気の告白を君へ~出逢えた奇跡~

第16章 輝の心…




────2年前────

俺はそこそこ優等生だった

友達も結構いたし

教師にも信用されてた

「なぁ、輝って好きな奴いねぇの?」

休み時間、隣の席の奥村 柘(オクムラ タク)
が話し掛けてきた

「なんで?」

「何でって…お前クラスの
女子どころか、この学校の女子に
見向きもしねぇじゃん?
好きな奴いないのかなって」

人の好きな奴聞いて何が楽しいんだ

「聞いてどうすんだ」

「いや、別に…
ただ、協力は出来るだろ?
で、いるのか?いないのか?」

「…………はぁ……いるよ」

教えたって

「まじで!?
えっ、誰だよ!」

「教えてもわからねぇだろww」

どうせ協力なんかできねぇよ…

会いも出来ないし

「学校の奴?」

「違う……東京」

「は!?遠距離か!?」

「ちげぇよ…
幼稚園一緒だった子…
俺、今でも好きなんだよな」

「お前小学生になる時にこっち
来たんだろ??
幼稚園の時なんてもう相手は
忘れてんじゃねww」

「……だろうなww」

また会える事を祈るしか出来ない

あいつが忘れても

俺は忘れないから

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