はぴねすっ!!!?
第17章 過去の断片
まるで魔法にかかったかのように
さっきまでの恐怖、震えがスーっと引いていった。
あの日を思い出す度に疼く腰の傷も
今はなんともない。
「みんな、引かないの?今のはなし聞いても。」
そう。今まで私の傷を見ただけでも離れていった人もたくさんいた。
私が人に過去を話したくない理由の一つは
引かれるから。
そんなのなれてたはずなのに
みんなと日々を重ねていくなかで、今まで出せなかった素を出せて、自分らしくいられて、仲間として扱ってもらえて、一緒にいてくれて
引かれるのが怖いと思うようになった。